A&A


これは最近論文が受理された雑誌の名前。
去年の8月2日に、こっちに来て初めて投稿した論文は、
編集部の不手際きわまりない対応で、昨日やっと受理されました。
投稿時ですでに極めて洗練されていると自負していた論文でした。
というのも、ラボの共同研究者諸氏による厳しい校閲が入った後なんで。
実際、レフェリーからの改訂要求もほとんどなしでした。



まったくもって不満であり、今日はauthor feedbackに
不満をぶちまける。すると、すぐさま編集長直々にお詫びのメール。
うむ。納得しました。また投稿させてもらいます。

パリ症候群って?

ちょっと時間があまったので、ラボから帰る前に更新しようと思い、
はてなにログイン。そのままなんとなくはてな中を漂流していると、
目に飛び込んだのがパリ症候群
へーこんなのがあるんだと感心しきり。


幸い、ここマルセイユはパリとは明らかに違う、下町なんで、
そもそも来る前から期待はしておらず、そんなシンドローム
かかることもなく、来てからもうすぐ一年が経ちます。
とはいえ、前々から何回も短期滞在で来たこともあったので、
ぜんぜん知らない、イメージ先行の土地に来たわけではなく、
比較にならんかもね。

Arles

akinoue2005-02-13

今日(土曜日)はアルルへ行ってきました。
ラボに勤めるもう一人の日本人研究者(Tさん)
と、私、妻、息子の4人で。
マルセイユからは電車で一時間弱で着くこの町は、
ゴッホが一時期暮らしており、いくつかの作品の舞台となっています。
特に跳ね橋の絵が有名です。
今回が二回目の訪問ですが、前回は時間の都合で見られなかった
跳ね橋を見ることが最大の目的でした。


この跳ね橋、町の中心からは少し離れているので、
タクシーで往復しました。
行く途中、Tさんが運転手に少し話しかけたところ、
「日本人はゴッホ好きだね。アルルに来る日本人は
みんな橋を見に行くよ。」と言われてしまいました。
にもかかわらず、橋に着くとしっかり写真を撮り、
満足げにタクシーに戻ってくるわれわれでした。
(ちなみにタクシー代は往復で10ユーロ弱でした。)


他の見所といえば、円形闘技場や古代劇場と呼ばれるローマ遺跡ですね。
遺跡といっても、闘技場は今でも闘牛とかに使っているみたいで、
観客席は普通にあります。ローマ遺跡としては、
他にもコンスタンチヌス帝の浴場を見てみましたが、
うーん、ただの廃墟でしたね。どこがお風呂か全く分かりません。


町の雰囲気はマルセイユとは全く違い、
かわいらしい感じです。
宮崎アニメに出てきそうな路地とかがあったりします。
マルセイユはごみごみしてて(実際ゴミがよく落ちてます)、
路地とか薄暗くて危険な感じがするのであまり入って行けませんが、
アルルは安心して散策できます。
電車で一時間弱離れるだけなんですがね。。。
おそらくアルルとか、エクス・アン・プロヴァンス
(バスで30分くらい)が典型的な南フランスの町で、
やはりマルセイユは特殊な町のようです。
フランス人に言わせると、
マルセイユマルセイユであって、フランスではない」
そうです。以前、私の業界の重鎮、A教授*1には、
マルセイユってアフリカでしょ?」とか言われました。
確かに地中海の港町で、対岸からたくさん移民が来てるけど。。。

*1:パリに長く住んでいたのでフランス事情に詳しい。

さすがです。

私のボスはベロニクという女性教授なんですが、
彼女の洞察力にはたびたび驚かされます。


私は理論屋で、仕事はモデルを作って観測データを解釈する、
つまり、第一原理から演繹的にデータを再現し、
データの挙動を生み出す物理を見出すことです。
ベロニクはデータに忠実な観測屋で、
多くのデータを集め、各データ間の相関を取り、
帰納的にデータの背後に隠れた真理を追求しています。


最近私は、ベロニクが得た新しいデータについて研究しているのですが、
これが思ったより難しく、先週あたりはだいぶ嫌気が差してきて、
もうさじを投げかけていました。
そんなとき、ベロニクに進捗状況を報告することになり、
撤退宣言しようかとまで思っていました。


が、そこでの議論で、いろいろ新しいアイデア
方向性についての示唆があり、
今週は新たな気持ちで解析を進めてみたところ、、、
なんと、ベロニクが推測したとおりの結果が出てきました。
恐れ入りました。脱帽です。


そんなこんなで、やっと敵のシッポをつかまえたような感じになり、
ちょっと楽しく週末を迎えることができそうです。

いよいよ

ワールドカップアジア最終予選北朝鮮戦ですね。
あと一時間くらいで始まります。
たぶん3−0くらいで勝つと思うんですが、どうでしょう?



2−1ですか。。。


ロスタイムでようやく勝ち越しってどうなの?
中継は見れないので、webテキストライブで我慢しましたが、
相変わらずシュートの精度が無いようですね。
実際見てないので分かりませんが。
北朝鮮の点もまぐれみたいなもんでしょうが、
シュート打たせたらあかんわな。
ま、とりあえず勝ってよかった。
やっぱ、フォワードはノッテルのが一番。
さすがJリーグ日本人特点王、大黒ってことですかね。


あーこのぶんやと大久保の出番はないんやろか?
隠れセレティス*1の私としては、
大久保嘉人を代表でも見たいです。

*1:セレッソ大阪ファン、筆者の友人による造語

冬休み

フランスでは3歳から公立幼稚園に通えます。しかも無料で。
息子は3歳なので、秋から通い始めました。
以降、頻繁にかぜをもらって帰ってくるのですが。。。
そんな学校生活も明日から2週間、冬休みです。
直前の一週間をグリップで休んでしまった息子は、
3週間の休みとなってしまいました。


ちなみに、フランスの公立学校では、休みが年200日!
長期休暇として、来週からの冬休み(2月)を始めとして、
春休み(4月)、夏休み(7,8月)、秋休み(11月)、
ノエル(クリスマス、12月)があります。
もちろん、夏休みは2ヶ月まるまる休み。
その上、平常でも週休三日(水、土、日)なんで、
いったいいつ勉強してるのかと心配になります。
確かに町で見かける学童たちはほんとに、、、
バカ丸出しなのが多い。
ま、それは家庭でのしつけがなっていないのでしょうが。
ラボのフランス人たちも、そんな現状を憂いているようです。
学力低下、しつけの欠如、日本でも問題ですが、
フランスの方が進んでいるように思えます。
まったく見習いたくないですが。



なんか異臭がすると思ったら、
ひざの上に座っている息子でした。
、、、一週間風呂に入ってないからなあ。。。
今日はきれいに洗ってやらないと。